くちづけのその後で
保育園に着いて自転車を停め、ニコニコ笑顔の海斗と手を繋いで教室に向かった。


「じゃあ、また後でね」


あたしは、嬉しそうな海斗に笑みを向けた。


「ママ、ばいばーい!」


笑顔で手を振った海斗に手を振り返し、保育園を後にする。


寒いな……


さっきよりも軽くなった自転車をゆっくりと漕いで、寒さに首を竦めながら家に帰った。


「もう一眠りしよ……」


そして、海斗のいない少しだけ寂しい部屋で眠りに就いた。


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