くちづけのその後で
数日後に夏休みに入り、出来るだけ毎日バイトを入れるようになった。


それから、施設にいる時には常に誰かと一緒にいるようにしていた。


だけど…


芳樹と顔を合わせるのが嫌で、彼の事だけは極力避けていた。


夏休みの終わり頃、ママがあたしの様子がおかしい事に気付いたみたいだったけど…


何を訊かれても、平気な振りをして笑顔を見せた。


パパとママを悲しませたくなくて、どうしても本当の事を言えなかった。


そして、亜由美にもこの事だけは話せなかった。


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