くちづけのその後で
新しい家は家賃の安さを考慮した上で、亜由美が住んでいるアパートの近くを選んだ。


施設からは少し距離があるけど、あたしが一番頼りにしているのは彼女だったから…。


引っ越し先は、このアパートに決めた。


少しずつ大きくなっていくお腹を抱えながらの出産準備は、予想以上に大変だった。


だけど…


産むと決めてからのあたしは、今までみたいに弱音を吐かなくなった。


「母は強し!やわ♪」


あたしの事を傍で見ていた亜由美は、よくそう言って笑っていた。


< 558 / 808 >

この作品をシェア

pagetop