くちづけのその後で
「もし……あたしより先に死んだら……絶対に許さへんから……」


「それ、めっちゃ恐いな……」


颯斗は困ったように苦笑した後、笑顔で頷いた。


「約束する。朱莉を悲しませるような事は、絶対にせぇへんから」


「うん……」


あたしは、颯斗を真っ直ぐ見つめた。


「な、朱莉♪」


「何……?」


「俺、自惚れてもイイ?」


「うん……」


「そっか♪」


あたしが笑顔で頷くと、颯斗は満面に笑みを浮かべた。


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