恋〜彼と彼女の恋愛事情〜
早瀬宅でこちらも何故かチョコ作り。
「おい、洸一なんで俺たちまでチョコを作るわけ?」
洸一に集合をかけられ4人が集まっていた。
「ビックリさせるためだよ」
暁の質問にニヤリとしながら答える洸一。
「お前、何か悪いこと考えてるだろ?」
翔太は呆れ顔だ。
「まあな。ちょっと餌で釣りたい物があるんだよ」
「なんなのだい?」
聡はなぜ自分まで呼ばれたのか分からず、チョコを作っていた。
「まぁ、ちょっとな・・・」
「・・・ところで洸一は香奈枝ちゃんとうまく行ってるみたいだな」
暁の質問に
「おう、まあな」
嬉しそうに頷く洸一。
「ほ~、じゃあ、もうやっちゃった?」
「下品な質問するんじゃねーよ・・・翔太」
少し怒り気味に睨む暁に
「そりゃ、まあね。・・・でもあいつ・・・ヤバイわ」
チョコをかき混ぜながら洸一がつぶやく。
「「「なにが?」」」
3人は興味津々だ。
「え、あいつやバイんだわ。・・・俺、止められねーもん」
「そんなもん、純だってそうだよ」
「それを言うなら未那はすごい」
3人は自分の彼女の話になると・・・おかしくなる傾向にある。
聡は黙々とチョコを型に流し込んでいた。
それから3人はチョコを作りながら、どう甘い時間を過ごすか妄想するのだった。
そして、最後まで聡は自分がチョコを作っている意味が分からないのである。