恋〜彼と彼女の恋愛事情〜


その日は家に帰ると、お風呂に入り、すぐにベッドに横になった。

携帯を開くと、純とのメールのやりとりが残っている。


<おはよう。朝練大変だけど頑張って>

<私も楽しかった。また明日>

初めは硬かったよな。

<本当だよね、スネ蔵君>

・・・このメールがきたあと、電話でドラえもんの話になって、俺物まねしたんだけど、ノーコメントだったよな。

ちょっと自身あったんだけどなぁ。ツッコミ入れてくれねーんだもん。

何気に2回も言ってみたんだけどダメだったな。

・・・・・・本当にくだらないやりとりばかりだな。

すげぇ、楽しかったのに。


・・・本当に別れて正解だったのか?

もっと違う方法があったんじゃないのか?

噂なんて気にしなくてもいいんだけど、前に洸一が言ってた言葉が引っかかってて、

「ばれたら川上さんが嫌がらせのターゲットになる」

変な噂を流された上に、純が嫌がらせにあったりしたら・・・って考えたら、やっぱり別れるしかなかったんだよな。

はぁ。純に会いたい。

話がしたい。

教室に戻ったら帰ってたし・・・。

メールも、もう送ることなんてできないしな。


・・・そうだ。お店のマスターにもちゃんとお礼を言わなくちゃな。

でも未那の友達って誰だったんだろう。

そのことも聞けなかったな・・・。


いろいろ考えてたらウトウトして・・・ハッと気がついたらもう朝で・・・。

学校行きたくねえ。

でも純に会いてぇ。

・・・・行くか。


ダラダラと準備をして学校へ向かった。

教室に入ると純はもう来ていて、その姿をみた瞬間胸がキュンってなって・・・あぁ、まだすげぇ好きなんだなって思い知らされた。

そばには未那が離れず着いていて、時折俺のほうを見ては・・・・・・睨む。

やめろ。

好きで別れたんじゃないやい。

泣かせるなんてしたくなかったんだよ。

でもしょうがないだろ~・・・・・睨むなぁ!

と、心の中で叫んでいた。






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