喫茶ノムラへようこそ!
チョコロール
グルグル巡る思いが、私の心をかき乱す。


『好き?』


いやいや、そんな訳ない。


『気になる?』


ならないって。

気がつけばいつもそばにいただけで、むしろ迷惑してたし。

何度、恋人に間違えられたことか!


『嬉しかった?』


嬉しくなんか……ないよっ!


「はぁーっ。」


私は深いため息を吐き、自問自答を無理矢理打ち切った。


「先生、どうしたの?」


突然のため息に驚いたのかマキちゃんが尋ねる。


「えっ?何でもないよ。さ、答え合わせしよっか?」


バイト中に何考えてんだ、私。
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