運命



すると…目の前には夕焼けで赤く染まっている雄大な空に、屋上から見る今まで見たことがない町の風景。



凌『うわぁーきれい!!』



仁美『ねっ♪♪着いて来てよかったでしょ!?』



凌『うん♪♪』



仁美『りょうちゃん!!この場所は、ひとみとりょうちゃんだけの秘密の場所だからね♪』



凌は目をキラキラさせ、コクりと頷いた。



それから、辺りが暗くなるまでその場所から動かなかった。



数日後、凌とベット越しに楽しく話していると母が病室を尋ねて来た。



母『ひとちゃん!!』



母は、すぐさま両手を開いた。


仁美『ママー♪♪』



それにつられ私は、ベットから降り即座に母の胸に飛びついた。



仁美『ママ♪♪もう…お仕事終わったのぉ??』



母『終わったょ!!今日は、久しぶりに仁美と一緒にいれるょ!!』



仁美『やったぁ♪♪』



その後…面談時間も終了し母が帰っていった。



すると、隣りで仁美が母と話している姿を今日ずっと見て凌が言った。



凌『ねぇーねぇー仁美のママってお仕事何してるのぉ??』



仁美『デザイナー♪♪ママすごいんだよ!!ママの作った服どんどん売れていて本にも載っているんだよ!!』



凌『へぇ~そうなんだ?』



仁美は急に深刻そうな顔をした。



< 6 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop