運命
すると…目の前には夕焼けで赤く染まっている雄大な空に、屋上から見る今まで見たことがない町の風景。
凌『うわぁーきれい!!』
仁美『ねっ♪♪着いて来てよかったでしょ!?』
凌『うん♪♪』
仁美『りょうちゃん!!この場所は、ひとみとりょうちゃんだけの秘密の場所だからね♪』
凌は目をキラキラさせ、コクりと頷いた。
それから、辺りが暗くなるまでその場所から動かなかった。
数日後、凌とベット越しに楽しく話していると母が病室を尋ねて来た。
母『ひとちゃん!!』
母は、すぐさま両手を開いた。
仁美『ママー♪♪』
それにつられ私は、ベットから降り即座に母の胸に飛びついた。
仁美『ママ♪♪もう…お仕事終わったのぉ??』
母『終わったょ!!今日は、久しぶりに仁美と一緒にいれるょ!!』
仁美『やったぁ♪♪』
その後…面談時間も終了し母が帰っていった。
すると、隣りで仁美が母と話している姿を今日ずっと見て凌が言った。
凌『ねぇーねぇー仁美のママってお仕事何してるのぉ??』
仁美『デザイナー♪♪ママすごいんだよ!!ママの作った服どんどん売れていて本にも載っているんだよ!!』
凌『へぇ~そうなんだ?』
仁美は急に深刻そうな顔をした。