ブランケット
『病院てなんだよ?具合でも…』
私は一方的に電話を切った。
何故か、その先で舌打ちと怒ったような顔をする朝貴が思い浮かぶ。
…これは病気だ…。
火傷と一緒に頭も見て貰おうかと考えた。
自宅に帰ったのは久し振り。
午前中に話したお母さんは、娘の喜ばしい帰宅にきょとんとしていた。
「あら。」
「あらって…。」
気の抜けるような言葉に笑った。
「どうしたのよ、その腕?」
それよりも、というように左腕を見る。
「火傷した。」
「止めてよー?女の子に生まれたんだから、体は大事にしなきゃ。」