春風
その時だ。
「ちょっと、いいかな?」
振り返るとそこには、
柚の親友、佳佑くんが居た。
「佳佑くん…
どうしよう、
あたし…柚に何にも
してあげられないよ…!」
あたしは完全にパニックになっていた。
「…落ち着いて。大丈夫だから。」
佳佑くんはそう言うと、
柚の側に寄り、
手早く処置をして、
保健室に運んだ。
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