82歳、ベッドの上で
空は青く晴れていて
とても心地よい
『おばあちゃん
お花楽しみだね!!』
『…そうですね』
なんだか
乗り気じゃないのかな
私は少し落ち込んだ心を
隠しながら車椅子を押す
目の前に色とりどりの
花が咲いてる花壇が見えた
花壇の縁に車椅子を寄せて
ブレーキをかける
そして私は
車椅子の横に移動して
おばあちゃんに話しかける
『久しぶりに
お花見たでしょう?
キレイだね』
するとおばあちゃんが
話し始める