神様の悪戯


手で触れて確認したら、柔らかい肌触りのタオルだった。


「先生…これ…?」

顔の上からタオルを取ってみたけど、どうしていいか分からない。
とりあえず、両手で持ったまま反応を待ってみた。


返ってきたのは、

「お前、いちいちウルサい。黙って使え」

この一言多い答えと、おまけな真っ赤になったアイツの耳だった。



ぅわぁぁーー〃〃
こんなトコあるんだぁ〜〜
強がってて素直じゃないトコが子供みたいじゃん。



一瞬からかってみようかと思ったけど、その考えはすぐに消えた。

何故なら、

「さっきは言い過ぎた、ごめん。
あの時計、大事な物だったんだろ?
…悪かった。…雨ひどいし送ってやるよ。
お前はとりあえずここで待っとけ」


アイツがそう言って、私が散々迷った渡り廊下に走り出したからだった。



私の答えなんか待たずに、その背中はどんどん小さくなっていった。



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