神様の悪戯




その後の事はよく覚えていない。


泣いたせいか、頭痛にヒドイめまい。



美羽にメールだけ送って授業を受けず家に帰った。










帰宅すると、何事かと薫サンが玄関までやってきた。


頭痛がするとだけ行ってすぐ自室に入る。

後ろで薫サンの慌てる姿があったけど、今は気を遣ってる余裕がなかった。




ベッドにもぐり込むと、扉の外から薫サンの声が聞こえたけど、気づかない振りをした。


カーテンの隙間から恨めしくなるくらい、強い陽が差し込む。


登りゆく太陽を避けるように頭まで布団を被る。



悪い事しちゃったかな…

後で謝らなきゃ。




まどろみながら、そんな事を思ううちに深い眠りが訪れた。



夢も見ず、深い深い眠りにただ身を委ねた。





目が覚めると、すっかり室内は暗い。

時刻は19時を過ぎたばかり。



一つ伸びをしてベッドから出る。

頭痛も大分和らいだ。



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