ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】
明日は次の目的地向かおうと決めた、その日の夜半。
変化は起こった。
「茜、起きろ、茜!」
一人、六畳の和室に布団を敷いて眠っていた茜は、自分を呼ぶ玄鬼の声で目を覚ました。
「う……ん。どうしたの、玄鬼?」
「どうも様子がおかしいぞ。鬼の気配がする」
「え!?」
半分寝ぼけていた茜は、『鬼』という単語に驚いて跳ね起きた。
「鬼って、ここには鬼のおの字も痕跡が無いって言ってたじゃない!?」
薄闇の中、浮かび上がる玄鬼の金色の瞳を呆然と見下ろす。
「状況が変わったのだ。恐らく、その石に引かれて来たのであろう」
石が鬼を引き寄せている?
「そんな……」
茜は、胸のペンダントを握りしめた。