空中ブランコ
「(ー・・・・・暖かい・・・??)
……………ッ!!!」
突然に身に生じた温もりに、目を見開くシルディの耳元に響く高らかな声
“豺には可哀想なことをした…ごめんね…”
癒すように言われた
他の女とは違う、透き通る高い声に耳が麻痺する
「メリー元帥離れろ!!!」
「シルディ様から離れなさい!!!」
バチィィイ"!!!!!!
「キャァ!!!!」
シルディが異変に気付き、メリーを突き飛ばそうとしたが、一歩足らず
ゼロ距離に生まれた稲妻が、メリーをシルディから引き離す様に吹き飛ばす
ドスッ!!!!!
「ったぁぁ・・・いよ今のは・・・・・・・げっ」
上を見上げると元帥のドアップ
見事に空から降って来たメリーを、振り払った先程の元帥がキャッチしたのだった
「メリー元帥、このことは元老員に報告させて頂きます」
「・・・・・・・・・・」
黙ったままのメリーを抱え、扉の奥に消えて行く