空中ブランコ



「闘い方を知っているが故に、見えぬ恐怖に怖じ気つく気持ちも分かる。
だからと言って、闘い方を無くせばいいとは、また話しが違う。」





 そのお題の答えが出ないのは明確なんだろう。


 メリーは幾度も自分の無力に恥じた。




 彼女だけじゃない。共存を願う誰もが自分の無力さに責めた。





「なぜ天は人種が違う者を作り出し、知恵を与えたのか……」


「神も僕らと同じ、作り出されたものさ…。」


「神………が?」


「そうさ。だから魔王と敵対する。」


「たしかに……」





 神と魔王


 天使と悪魔


 人間とバンパイア





「でも、キャリアさんは違った……。彼女は武器を棄てた。」



─── 互いがズバ抜けた能力を持つから争いになるのよ。なら単純に能力と武器を棄てればいい。常識を変えればいい。




「シンプルな答えほど難しいのはなんでですかね…。人は能力を離さない」


「…………そして彼女は堕ちた。」




 パチパチッと火で焼けてる木から悲鳴か響く






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