キラキラサイダー
「えっ」

(お昼抜き!?)

急に声上げたあたしに驚いたのは寧ろ斎藤君だ。

「え、あのこれ!良かったら食べて!」

あたしは斎藤君の胸倉に持ってたパンを押し付ける。

「…え、いや渡辺さんのがなくなっちまうし」

押し付けられてボトボトと掌に落ちるパンを受け止めて、纏めてはい、と返される。

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