キラキラサイダー
「俺は次の授業サボって何か買って食うし」

「う…うん」

そう言われちゃうと、無理に食べてとも言えない。

しぶしぶあたしはコクリと頷いた。

斎藤君はそんなあたしに、片方の口端上げた笑みを浮かべてくれた。

(わぁ)

クラスの男子の笑い方とはちょっと違う、その笑顔にドキドキする。

(でも)


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