王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「お前、言うことが大袈裟なんだよ。引っ越し先を確認してから騒げよ」
「……小野君、いつケン兄に聞いたの?」
「お前がメソメソ泣いてた日」
「あの日の用って……ケン兄に会うことだったの?」
「あぁ」
どうしてケン兄はそんな大事なことをあたしより先に小野君に話したんだろう。
小野君も聞いたなら教えてくれればよかったのに。
でも結局、引っ越し先を知るのが怖くて両親にもケン兄にも聞こうとしなかったあたしが悪いんだ。
小野君と離れ離れにならなくて済むという安堵と同時に、ふと疑問が湧き上がってきた。
「そういえば何でケン兄と会ったの?」
アイスのお礼にケン兄が小野君を誘ったの?
「お前行きたがってただろ。ディズニーランドとやらに」
「あ……それ……覚えててくれたの?」
ん?でも、どうして今そんな話になるの?
不思議に思って首を傾げると、小野君は制服の中から何かを取り出しそれをあたしに差し出した。