想い出の中の虹
初めてのデートで二人で食べた「カレーうどん」


「あそこが良いな。」


指差した彼女が少しだけ寂しげで……。

元彼との思い出でもあるのかと、ほんの少しだけジェラシーを覚えた。

熱いカレーうどんを汗をかきながらかきこむうち、すっかり忘れていた。

今、同じ熱いカレーうどんをかきこみながら、忘れていたジェラシーを思い出し、ほんの少しだけ………本当に少しだけ、頭の片隅に雑念がよぎる。


「っ…………いったぁ。」


「瞭くん?」


雑念が俺の舌に噛みついた。


「……だいじょう…ぶ。」


クスクスと笑いながら、それでも一応は心配そうにおしぼりを渡してくれる。


「はぁ……いったぁ。こら、笑いすぎ。」



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