白と黒
今日は、仕事もないし、やるべき事も特には無かった。



涙の理由は、今だに分からないままだが、昨日からある冷めたコーヒーを飲みながら、窓の外を眺めていた。



心境こそ違うが、ちょうど5年位前にも同じ様な場面があったのを思い出した。



僕が、雨の降る朝に流す涙が、昔より嫌じゃなくなったのは、この頃からだったと思う。


小さな出会いが、僕に、小さな変化をもたらしてくれたのだ。


あの日も、少し肌寒い雨の降る朝だった。


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