白と黒
追憶


「あーあ、また泣いてるよ、俺。」


窓の外を眺めると、雨が降っていた。


凄くやる気がおきない朝だった。



テレビをつけて、冷たいコーヒーを流し込み、メンソールの煙草に火をつける。


毎日の日課みたいなものだ。



つまらない、実につまらない1日の始まりだ。



テレビからは、興味のないニュースが一人で勝手に喋っている。



政治家の汚職問題。

教師の猥褻行為。

親が子供を、虐待の末に殺害。




嫌になる。


何もかもが・・・



最悪だ。

つまらない・・・


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