女子DEATHヒーロー

二大勢力の対面

 あたしが目を開けると、部屋の中は電気がついてなくて暗かった。
 今何時だろ?
 時計を見ると、5時40分。食堂が開くまで少しある。

 央太に起こしてって言ったのに……どこ行ったんだろ?
 ベッドから出ると、机の上を見た。ノートをしっかり写してるから勉強はしてたみたい。央太って字が意外とキレイなんだよね。
 そう言えば、昔に習字を習ってたっけ。
 あたしの字の方が汚いのは気にしない。

 次の日もその次の日も……一週間、あたしは平和な日々を過ごしていた。
 央太と佐々木が周りに居るのが当たり前になってきたのが、どうしたものかなぁって感じ。
 でも、二人がいるからあたしは平和に過ごしてる。もうすぐ入学してから二週間が経つ。
 結局、今年の新入生で親衛隊に入らなかったのはあたしともう一人だけらしい。その一人が気になる……。
 那奈に聞いたら、面白い子だよ、って苦笑いされた。

 どんな変わり者なんだろ?

「絢灯ちゃーん」
 相変わらず央太と佐々木に挟まれた席で相変わらず佐々木にちょっかい出されてたあたしの何かの糸が切れる寸前、クラスメートに呼ばれた。
 命拾いしたな、佐々木!

「葉月親衛隊から呼び出し」
 ちょいちょいと、廊下の方を指さされた。ドアから廊下を覗くと、杏南さんと花さんが。
「那奈が呼ばれたんじゃなくて?」
「間違いなく絢灯ちゃん」

 呼び出される意味が分かんない。あたしは入らないってはっきり……言ってないけど、オーラは出してた。
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