女子DEATHヒーロー

鈴木兄弟

「悩んでてもしょうがないからご飯いこうよ」

 ナイス佐々木。確かに、お腹すいた。

「じゃ、着替えてくる」
 今、あたしはジャージを着てる。央太の金の虎が描いてあるジャージ。……カッコいいよね。虎。
 
「可愛いから全然それでいいよ♪」
 可愛くないです。佐々木の目は節穴か!
「そのブカブカ具合が」
「あたし着替えてくるから」
 あたしがさっさと部屋に戻ろうとすると、佐々木があたしの腕を引いた。
 ケータイを片手に持って。央太のケータイじゃん!

「なに?」
「鈴木センセから伝言。話があるから待ってろーだって」

 拓兄が?……なんだろう。イヤな予感しかしないけど。

「なんか2人だけで話したいみたいだから、オレたち食堂行ってるねー」

 佐々木はそう言うと、あたしを抱きしめた。抱きついてきた。
 佐々木のスキンシップに慣れつつあるあたしが嫌だ……。

 あたしが佐々木を振り払う気力もなくただされるがままになっていると、見かねた央太が佐々木を引きはがしてくれた。

「さっさと行くぞ」
「はいはーい。鈴木センセとはち合わせるのメンドーだから行くね〜」

 ああ、佐々木でも苦手なものあるんだ……意外。どちらかと言うと、拓兄の方が佐々木を苦手そうなのに。

 にしても、央太と佐々木って良いコンビだよね。

「しっかり歩けよ」
「えー央太くーん、引っ張ってー」
「置いてくからな!」

 とか言いながら、律儀に佐々木を連れて行く央太は偉い。
 あとでご褒美あげよう。ササミジャーキーでいいかな。
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