君に染まる(前編)
…なんであたしが質問されてるんだろう。
もう意味分かんない…。
獅堂先輩といると疲れるよ…。
「はぁ…」
「てめっ…
俺と一緒にいる時にため息なんて
いい根性してんじゃねぇか、ああ?」
「じ、じゃあ質問に…」
「…未央ちゃん?」
突然名前を呼ばれた。
この声………。
声のした方に顔を向けると、
大きな段ボールを抱えた植野先輩がいた。
不思議そうな顔でこっちへ歩いてくる。
「こんにちわっ」
「こんにちわ」
優しく笑った植野先輩は
獅堂先輩に視線をうつした。
「やあ、獅堂くん」
「どうも会長」
わざとらしくあいさつする獅堂先輩。
「君達知り合い?」
植野先輩は
あたしと獅堂先輩に
交互に視線をうつした。