不器用な指先

軋むくらいに携帯を握りしめて

画面を頭に押し付けた。

やり場のない後悔と苦しさに

噛み締めた唇からは鳴咽が零れる。


自分のことを犠牲にして
何より私を心配してくれていた透。


それだけでもこんなに胸が裂けそうなのに


あの時

私は―――――




消すことのできない

消すことさえ

消したいと思うことさえ許されない


私 の 過ち。



携帯の画面に

謝罪の涙が

染み込んだ。
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