だから恋は少し切ない
シュウのひんやりした長い指が、わたしの耳たぶに触れた。
「外していいか?」
わたしの耳を飾っているシルバークロスのピアスを撫でながら、シュウはわたしの瞳を覗き込んだ。
シュウから瞳を反らさず、わたしは黙って頷く。
「……痛かったら、言えよ?」
「……ん」
シュウの指先の動きを止めないように、わたしは小さく返事をする。
カチ、とピアスのキャッチが外れた時、またシュウと目が合った。
急に切なさが込み上げて、いたたまれない気持ちになる。
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