だから恋は少し切ない
 

コストとか量産とか、わたしにはわからないけど。


シュウが仕事を大切にしているのはわかる。


顧客や職場の部下を大切に思っているのがわかる。


わたしはただ、シュウの熱さを止めないように相槌を打ちながらシュウの顔を見つめる。


「……悪い、オレばかり話してる」


「そこまで仕事するんだ。疲れそう、わたしには無理ぃー」


熱くなりすぎたシュウがわたしに対して気を使わないように冷めた言葉をかけるのも、もう慣れた。


「お前、真面目に聞け」


わたしの頭を撫でるようにくしゃくしゃにするのは、シュウの癖。




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