だから恋は少し切ない
わたしはシュウに乱された髪の毛を直さず、またグラスを持つ。
「お前、髪ぐちゃぐちゃだぜ?」
「別に、気にしない」
「ったく、しょうがねえな。女だったらちょっとは気にしろよ……まぁ、オレがやったんだけどよ」
甘いフルーツワインが喉を通り抜ける頃には、シュウがわたしの髪を直してくれるから。
「直った?」
「……待て」
「まだ?」
「んー……」
「も、それでいいよ?」
「お前、デコ出した方がいいんじゃね?」
「やだよ」
「子供みてえなデコ」
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