手のひらの終焉
「うん。

でも、あたし一人じゃ追跡するのは困難だと思うんだ。

砂漠に慣れているリャウドに一緒に来て欲しい」

リャウドは頷いた。

騒いでた見た目ほど、酔っていなかったらしい。

考えたら、たった一本のグラッパで、

全員が満足するほど酔えるわけがない。

みんな、大半は、アルコールを飲めた喜びに、

浮かれているだけなのだ。

「ところで、リャウカはもう酔っ払っていないのか?」

言われて、ハタと考えた。
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