死神⭐アシスタントッ!
「さっ、仕事、仕事っ」

非現実的なことを理解するまでにどれくらいの時間を要したのだろうか?

俺は自分の肉体を横目に霊体の姿となっている。

確か、彼女はこう言っていた。

──俺は霊感が強いと。

昔から他の人には見えないものが見えたり、数多くの霊体験を重ねてきたことは事実だ。

「この仕事は霊感が強くないと無理だからね。その証拠に翔ちゃんには私の姿が見えているでしょ」

「……まぁな」

「それと最も重要なのが私と気が合いそうかどうか。これが直感でしかないけど、翔ちゃんとなら上手くやっていけそうな気がするんだよね」

何の根拠があるのか彼女自身もよく分かっていないみたいだけど。

「俺も……」

不思議とそんな気がしていた。
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