愛しさのKISS

新しい"日常"

数回しか乗ったことのない電車に飛び乗り、慌てて行き先や時刻を何度も確認しながら座る席を探してみる。

だが通勤ラッシュ時に座る場所などあるはずも無く、仕方なく頭の上の吊り革を掴む。

寝不足で大きくあくびを漏らしながら、器用に片手でバックから携帯を取り出し画面を見る私は『須藤柚姫』。



高校を卒業し本格的に被服の勉強をするために地元を離れ進学し、そこそこ有名な専門学校へ今日から通いはじめる。

地元とはかけ離れた様子のこの町に、戸惑いや不安が隠しきれない。




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