First Love
家を出て5分。
あっ、芽衣だ。

『めーい。おはよっ』

「真梨愛遅〜い」

『ごめんごめん。それじゃあ行こっか』

「うんっ。あっ今日集会の日だから忘れないでね〜」

『そうだっけ?』

「もうっ、しっかりしてよね総長さん!みんな真梨愛に会いたがってたよ」

『私も早くみんなに会いたいなぁ』
私と芽衣には財閥の令嬢以外に
もう一つの顔がある。

芽衣とくだらない話をしたがら歩いてると

「あっ、真梨愛あれが今日からぅちらが行く学校だよ。さすがに綺麗ねぇ」

私立桜蘭学園。

お金持ちしか入れない学校。

私は別に興味なんてなかったけど
お父さん達が勝手に入れるんだもん。

それにしても無駄に大きいわね。
「さっ、真梨愛行こっ。クラス見てこなくちゃ。」

『うん。って人が多くて見えないじゃん』

「だねっ。ちょっとどいてー」

芽衣が言った瞬間、前にいた人達が
いっせいに振り向いて私達を見て
男も女も真っ赤になりながらどいてくれた。

あれ?みんな芽衣に惚れちゃったのかな。

「真梨愛あったよ。ぅちら1-Sだって。」

それを聞いた周りの人達は
すごっ!
何者なの?
とか口ぐちに言っていた。

『?まっクラスも分かったコトだし行こっか芽衣』

そして、私達はざわついて人だかりから離れて行った。

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