Rain
別れよっか!!発言をした聖夜くん。

その日は2人で二時過ぎまで飲んだ。




聖夜くんはハイピッチでお酒をどんどん飲み続け、千鳥足になってしまっているくらいだった。





ヤバイ…
飲み過ぎてるかな?



そう思ったあたしは聖夜くんに

『もうそろそろ帰ろう』

と言った。




聖夜くんもその言葉を聞いてくれ、あたし達はやっとお店をあとにした。








『聖夜くん大丈夫!?』

『ぜーんぜん余裕ぅ』







…。
明らかに酔ってる。

いつもより大きな声、ろれつの回らない声、お酒ってすごいなぁと改めて思う。







『俺知香ちゃん送っていくータクシー拾ってー』


あたしにもたれながら聖夜くんはそうつぶやいた。





『じゃあ雨降ってるから待ってて。タクシー拾ってここまで来るわ。ここ全然タクシー通ってないし聖夜くん濡れるし歩かれへんやろ?』




初めてだった。

男のために一生懸命動いたの。

酔ってる聖夜くんを待たせて、あたしは雨の中大通りまで出てタクシーを拾いに走った。


そしてタクシーを拾うと、急いで聖夜くんのいる場所へと戻った。
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