Rain
あたしも聖夜くんを後ろから手を回して抱きしめた。



もうどうでもいい…


なるようにしかならんねんから…







それから何でああなったのかはよく覚えていない。



あたしは…聖夜くんに抱かれてた。



窓の向こうでは《雨》の音が聞こえてて…











あたしは曲がったことが嫌い。


浮気や遊びなんてありえへんって思ってた。




それなのに…

あたしは彼女のいる男に抱かれてた。




自分の一番嫌いなことをしてた。




もうストップなんてきかなかった。



曲がってしまってもいい。

最低でもいい。










ただ…聖夜くんのそばにいたかった。
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