Rain
翌朝──

目が覚めた時、隣に寝ていた聖夜くんを見てあたしは黙って抱きついた。

何なんだろ…

魔法がとけてほしくなかった。




もしかすると聖夜くんは本当に彼女と別れるかもしれないって思ったから。




あたしはずるい女。

でもそんなのどうだってよかった。



聖夜くんの腕があたしを包んでくれる。


あたしを抱きしめてくれる。





幸せだった。

めっちゃあったかくて…。
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