Rain
『じゃあもし仕事やっても終わったら来れるやんな?ご飯作って待っとくわ』

『あぁ…また連絡するわ』



聖夜はそう言うと急いで部屋を出ていった。





何で行かせてしまったんだろう…


聖夜が帰ってからずっと頭の中は空っぽだった。

気付いたら時間だけが過ぎていた。



帰ってから連絡もない。

気になって仕方なくて…夕方に聖夜に電話した。



でもずっと圏外で…。




結局あたしはそれでも晩ご飯を作って聖夜をずっと待っていた。





それなのに…

聖夜の携帯は一晩中つながることはなかった。
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