☆黒い翼のクリスマス☆

「何故だ?」

私は男に問い掛ける。

「私は魔物だぞ!
サキュバスだぞ!
そしてお前は神の使従だろぅ?
何故サキュバス私を、身を張ってまで救おうとする?」


「…」

男は言葉もなく微笑んだ。

「今宵はクリスマスイヴ…誰も彼も、皆が等しく祝福される権利がある日です。サキュバスだから悲しみに暮れる必要がどうしてありましょう?」

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