my name
「じゃあまず…。手でも繋いでみる?」
て、手ぐらい繋げるしっ!
「はい」
と言って赤木君が掌を上向きに開いて出した。
そこにそーっと自分の手を乗せる。
「なんだ。普通に出来んじゃん」
と言われたけど、心臓はバクバクです!
何これ!?
手繋いでるし、肩くっついてるし。
密着し過ぎだよ!
そんなに手ギューってしないでよ!
「手、見すぎ」
「え?」
肩に力が入って、もちろん赤木君の方なんて見れなくて。
視界の中にあるのは膝の上の繋いだ手と手。
「今どんな顔してんの?」
顔なんて見せられるわけなーい!
どんな顔してるか知りたいのはあたしだよ。
「こっち向け」
みみみみみ!耳!!
耳元で喋らないでぇー。
ていうかそれは『言うこと聞かないと…』ってヤツですか?