【短】俺の彼女は不良ちゃん!
真結は一瞬びっくりしたような顔をしたけど……


すぐに優しく微笑んで、俺を抱き締め返した。



そして……



「宏太にケガが無くて、ほんとに良かった」



優しい声で……そう言ってくれた。



でも……そんとき、ちょっと複雑だった。



真結は俺を守ってくれたけど……俺は真結を守ってあげられなかったから……



そのせいで……真結はケガして傷だらけになった


だから俺……



真結をギュッと抱き締めて言ったんだ。



「ごめんな……真結」



そしたら真結は……



「何謝ってんだよ、宏太は何にも悪くねーだろ」


低い声で、そう言った。




< 13 / 29 >

この作品をシェア

pagetop