Virus
夕「確かめたい…事?」



遊志はコクッと頷く。



遊「さっき…ゾンビとは違う化物が…居たよな?」



遊志がそう言うと宏之は辛そうに眉をひそめた。



さっきの事を思い出したのだろう。



裕「それがどーしたんだよ?」



遊「だったら、ここにあいつが居てもおかしくないだろ?」



瞳「あっ…」



淳「…だから…ゾンビに殺られたのかそいつに殺られたのか知りたい…と?」



遊「あぁ。もしそいつが中に居るんならもうとっくに俺等襲われてるだろうし…ゾンビなら…俺が先頭なら大丈夫だし」



淳「はぁ…兄さんが強いのは分かるけど……死んで夕花さんを悲しませないでよ」



遊「分かってるよ。皆もいいか?」



遊志の問いかけに皆は頷いた。



涼「あっ…そうだ。飛行機が着陸して気付かずに行ったら困るし女の子に危険な目遭わせるわけにはいかないから女の子は外で見張っててくれない?」



裕「あっ、それはいいな」


み「いいけど……」



瞳「気を付けてよ?」



夕「無理しないでね」




涼「うん」



こうして遊志達は近くにあった搭乗口までの階段がある飛行機の中を見る事になった。
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