feather ~海の彼方~

「カイ、口が開いてる」

「あ、あぁ。いや、でも本当に……?」

「信じられないと思うから、証拠を見せてあげる」


口で言っても分からないだろうし。

私は一番、手っ取り早い方法に出た。


カイが使っていたマイクを手に取る。

すっ、と息吸うとそのまま声を、マイクに注ぎ込む。

私の声は、音として部屋中に降り注ぎ、突き抜ける。

どこまでも、どこまでも……






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