女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
『…で、話しって?』
今、いる場所は体育館裏。
あの後3人に付いて行ったらこの場所で止まったから、早く帰りたくてすぐに聞く。
「…ねぇ、里中さんて佐伯くんの事好きなの?」
『は?』
またその話し?
しかも小野の喋り方がいつもと違う…。
普通に喋れるじゃん。
「好きなのかって聞いてんじゃん!」
答えないでいたら取り巻きの1人が苛立ったように言う。
それにあたしもカチンと来る。
『何であんた達にそんな事言わないとなんない訳?』
「はぁ!?」
「マジ、ムカつくんですけど!」
取り巻き1と2が言う。
ムカつくのはこっちだから!