女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
「止めなよぉ~2人とも。ごめんねぇ?里中さんにちょっと話しがあるんだ~」
『…話し?』
何の?
「りっちゃん…」
心配そうに見てくる向日葵。
『…分かった。ちょっとだけなら。向日葵、先帰ってて』
「え、でも…」
戸惑うような向日葵。
「本当にぃ~?じゃあ行こっ!バイ~バイ朝倉さん☆」
何処に行くんだか知らないけど、断るのも面倒くさくて、向日葵に手をふってから3人の後に付いて行く。
――良い話しじゃないって、分かってたのに、何であたしは付いて行ってしまったんだろう……。