女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
「それって~里中さんの事でしょ~?」
さっきと同じのりで喋りながらも、一瞬イラッとした表情をあたしは見逃さなかった。
『はぁ~?それ本人が言った訳?』
「言ってないけど…里中さんしか居ないじゃん!…でも~里中さんは佐伯くん好きじゃないんでしょ?」
「だから、千波が、彼氏紹介すれば、佐伯くんも諦めるしかないでしょ?」
「千波優しい~♪」
取り巻き2人ウザ…。
でも、こいつらが企んでる事は分かった…。