女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

『で?あたしが他の男と付き合ったらあいつがあんたと付き合うと思った訳?』

今まで笑ってた三人の表情が変わる。

でも、そんなの関係ない。

なんであたしが巻き込まれなきゃいけないのよ!


『悪いけど、あたしは誰とも付き合う気無いし、付き合ったとしてもあんたの所に佐伯が行くとは思えない!』


取り巻き連れて、何か企んでるような女の所に行くほど、あいつはきっとバカじゃない。


「っ…」


悔しそうな表情を見せる小野。


『…そういう事だから』


そう言ってその場から立ち去ろうとする。


ガシッ


『え…』


後ろから急に捕まれた手に振り返ると…


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