【完結】しゅがぁLOVE



やっぱりあとから思い返すと、
やっちまったなーって思うんだよ。


「次移動教室だよー」

「イエッサ」

敬礼のポーズをとると、何この人〜って目で見てくる、梓衣。

うるさいなっ、しょーがないじゃんか。


「あんたどうしたの?おかしいんじゃないの?」

「おかしくないっす。いつも常人っす」


そう返せば、はいはい、なんてやる気のない返事。

「あんたがおかしくない日なんて見たことない」

ぬ、なにおう!?

聞き捨てならない声を聞いて、キッと睨みつけた。

なのに梓衣はそれを者ともせず、溜息一つで片付ける。


ん、とあたしに教科書を渡してきて、受け取るのを確認したらすぐに歩き出した。

この、せっかち屋さんが。

頬を脹らませながらも、黙って志依についていく。


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