【完結】しゅがぁLOVE

「あたし追試完璧だったもんねーっ!」

「当たり前でしょ。あれだけ教えたんだから」

「……おめでとう、とかはないのかい」

自信満々に、さも当たり前のように言い放つ礼央に、唇と尖らせた。


「…だ、だから、もう勉強、教えてくれなくていいからねっ!」

「…」

「まあ、ジュースであんだけ教えてくれたってのもすごいけどー」

普段通り、ちゃーんと話してるっていうのに、礼央は何も言わない。

表情を伺おうにも、いつもの無表情からは何も読み取れない。


「……で、だ!あたし、礼央のことが好きだったんだ〜」

「…は?」

そこで礼央は初めて、ポーカーフェイスを崩して目を見開いた。

って、あたしこんな軽く言うつもりじゃなかったんだけど!


けれど、重く言うなんて性に合わないから。
それなら軽くいった方が全然いいか。


「え、えええっと。じゃあ、そゆことで!」

自分で告白まがいなことをしといて、居たたまれなくなって。

終いにはチーターの如く俊足で、
家まで走り帰っていた。


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