【完結】しゅがぁLOVE
「どういう意味…?」
だって、期待に傾いちゃうような言葉たちばっかりで。
どうしていいのかわからない。
真っ赤になって、目には涙すら浮かんできて。
ふと抱きしめられている力が弱まっていたことに気付く。
もう一度胸板を押すと、簡単に離れて。
「ちょ…バカっ」
焦ったような声と同時に、礼央の表情をみることができた。
…は?
「今、ダメ」
そんな言葉と共に、あたしの目に落とされる手のひら。
塞がれて見えなくなったけど、今のはたしかに見えた。
真っ赤な礼央の顔。
ヤバい、って。
あたし馬鹿だから期待しちゃうもん。
頭いい人みたいに深読みなんてできないから、どんどん期待しちゃうよ。
だから、好きじゃないならはっきり態度にしめしてくれないとダメなんだよ?
なのに。