刺激
ある日、地元の後輩に会った。その男の子もみんなと同じ地元の高校に通っていた。


「ねぇ、凄い噂広まっとるょ」
「は?私の?」
「うん」
「どんな噂?」
「先輩はヤリマンやけぇ近づかんほうがいいって」
「え!?」
「先輩がヤリマンなわけないのにね」
「…」
「先輩?泣いてる?」
「ごめん。なんでもない」
「泣いとるじゃん!悩みがあるなら俺聞くよ?」
「ごめん。ありがと」
「泣かんといて、先輩」


後輩は私の涙を拭った。
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